採用ブランディングのススメ:番外編:中小企業こそ新卒採用を!時間をかけてでも採るべき理由とは?

中小企業はあまり積極的に新卒採用を行いません。即戦力として活躍できる人材を求める傾向と、社内での教育制度が整っていないということが大きな理由としてあるかと思います。しかし、諸条件が揃っているのであれば「やっぱり新卒ほしい!」と思うのが本音ではないでしょうか?

 

コロナ禍で大きく揺れた大企業の採用。就活中の学生はどのように動いているの?

新型コロナウイルスの影響で、2021年卒業予定の就職活動は例年と比べて後ろ倒しになっています。通常だと6月頃には内々定をもらっている学生の割合は7~8割いるのですが、今年は現時点で半数~6割程度だそうです。中には採用自体を中止してしまった企業もあり、まさに今、就職戦線は大きく揺れているようです。

このような状況の中で、学生の動きもまた変わってきています。新卒ともなれば大企業を目指すのが王道かもしれませんが、コロナに関係なく最初から中小企業を希望する学生や、あるいはコロナの影響で応募先の間口を広げている学生もいます。特に後者は、内々定をまだもらえていないという焦りから、かなりレンジを広げて就職活動をしているようです。

 

コロナ禍で中小企業の採用はどのように影響を受けた?

中小企業にも採用の時期はありますが、基本的には通年で採用業務を行っているところが多いです。なので、今回は採用をしばし中断したところもあれば、Zoomなどを使用して説明会や面接などを実施しているところもあるといった具合に対応はばらけています。大企業のように一度に何百人も採るわけではないので、規模や職種にもよりますが時期がばらけたところでさほど影響を受けていないという印象がありますね。

しかし見方を変えれば、コロナ禍においても、依然中途採用に注力しているのはいささかもったいない気がします。もしかしたら、今年はまだ内定をもらえていない学生たちが、虎視眈々と中小企業の椅子を狙っているかもしれませんよ。潜在的なニーズがあるとしたら、そこにアプローチしてみてはいかがでしょうか?

 

中小企業こそ新入社員を入れるべき!その理由は?

新卒採用を実施するには覚悟が必要です。まず、社内体制が整っているかどうかは重要です。大企業では当たり前のように人事部があり、新人研修があり、メンターが付き、長い目で手厚く教育を施していくのですが、中小企業の場合は研修どころか人事部すらないところもあります。「新卒を採ったところで面倒みきれるのだろうか?」と思いますよね。しかし発想を変えれば、研修という守られた環境ではなく最初から実務の中で仕事を教えることになるので、よりリアルにトライエンドエラーを繰り返しながら成長ができるというメリットもあります。失敗も含めた成長のプロセスを受け入れる寛容ささえあれば何とかなる話です。

考えてみれば、中小企業に就職することは新卒社員にとってこの上なく恵まれた環境ではないでしょうか。社長や幹部との距離が近く、もしかしたら直接業務を教わることができるかもしれません。会社で起っていることの丸ごとがわかり、会社の「駒」としてではなく「要素」として組み込まれ、重要な仕事を早い段階で任されるようになります。

「やりがい」という意味では、中小企業は新卒者に対して自信をもってアピールできるのではないでしょうか。

採用は長期的な視点で。新卒と中途をうまく使い分けよう

新卒採用は内定が決まってから入社までに日数を要するので「一刻も早く人が欲しい!」というニーズにはあまり向かないかもしれません。しかし長期的な視点で考えれば、社会人経験の始まりを自社が担い、かなりの純度で会社のDNAを擦りこむことができる新卒採用は会社力を強化することになるのではないでしょうか。

即戦力としての中途採用と、時間がかかるかもしれないけれど会社の将来を背負うかもしれない新卒の採用は併用するのが良いかもしれません。新卒を採用すると、社会人経験がないがゆえの新鮮な視点で、今まで自分たちが気付かなかった会社の一面に気付かされるというメリットもあります。

大企業に比べ柔軟性/可変性のある中小企業こそ新卒採用に目を向けるべきではないでしょうか。

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