『応募が来ない』には《求人のキャッチコピー》が救世主だ!と信じていませんか?
求人広告で人材を募集するときに、キャッチコピーに『ユニークさ』、『インパクト』、
『意外性』などを取り入れることで、読み手を魅きつけて応募数をアップできる!
と考えていませんか?
実は、求人広告のキャッチコピーへ『ユニークさ』などの演出をする必要はありません!
キャッチコピーで本当に必要なことは、『読み手にとってのメリットを提示する』ことです。
これまでに、『ユニークさなどの演出されたキャッチコピー』(他社様)と、
『読み手へのメリットを提示したキャッチコピー』(弊社の支援した企業様)を比較した結果、
応募数に約2〜4倍以上の差が出ています。
求人広告のキャッチコピーに、
・『ユニークさ』
・『インパクト』
・『意外性』
などの演出を行って読み手の注意を引く→応募数が大幅にアップする…ことはありません。
実は、『採用を開始しても応募が来ない…』という逆効果になってしまいます。
その理由は、求人広告の読み手が『キャッチコピーのユニークさ・インパクト』で応募を判断することはかなり稀で、
キャッチコピー以外の情報など総合的に確認をして応募の判断をするからです。
求人のキャッチコピーは”インパクト”よりも”〇〇”で応募は改善!
すでに別記事でご紹介しているとおり、《求人広告利用者に聞いた転職理由のアンケート》と
《求人広告サービスの登録者データ》から、大部分の求人広告サービス利用者は…
・募集企業が提示する給与が業界の平均未満である
・休日は完全週休2日制ではない/未満である
・勤務時間は9:00〜20:00の間を超える
という待遇の求人には応募を見送る傾向を持っています。
(参照ページ:求人で応募が来ない、は99%掲載前から決まってます)
よって、《ユニークさ・インパクト》の演出は採用で応募が来ない…
というきっかけを作り出すだけで、
大部分の登録者は《ユニークさ・インパクト》を応募先に求めていない、
というのが現実です。
仮に《ユニークさ・インパクト》をキャッチコピーで演出をしても、登録者の方が”転職先に求めること”や”転職先で解決したい問題を解決できる!”と期待させない限り、応募には至りづらいです。
それよりも、キャッチコピー内にこの会社であれば、ぜひ応募したい!と思わせるメリット、
例えば、具体的にメリットが想像できる待遇面など入れることの方が効果的です。
キャッチコピーの”ユニークさ・インパクト”で応募集まっている!?と勘違いされるケース
ちなみに、《ユニークさ・インパクトのあるキャッチコピー》で応募を集めている企業を見た!というケースもあるかもしれません。
しかし、実際はユニークさ・インパクトよりも『会社の知名度』、『会社のブランド力』などキャッチコピーよりも強い魅力があるため、『楽しそう!働いてみたい!』と感じて応募するなど、別の要因が働いていることが多いです。
特に大企業・有名企業では、そのような傾向が見られます。
ユニークさ・インパクトを使わずに求人キャッチコピーを作ったらこうなった!
ここまでご覧になられて、『実際にどれくらい応募の差が出るの?』
と思われるかもしれませんので、実際のデータを2つご紹介します。
1つ目は、未経験の営業職募集のデータ(マイナビ転職掲載の事例)です。
弊社が支援する前のキャッチコピーは…
【法人営業】将来の役員となる厳選採用!【やりがい】を感じよう!
と若手で成長意欲の強い方を採用したい、と考え、このような内容で掲載を行っていました。
そして、弊社が採用支援に入った後のキャッチコピーは、
年休125日以上!未経験でも入社90日で給与35万円も可能な法人営業
と、サービス登録者がメリットに感じる内容をベースに作成を行い、掲載をしました。
結果的に、
支援前は応募数が53名、PV数は2412でしたが、
↓
支援後は応募数が85名、PV数は2503と応募数が約1.6倍へ増加しました。
↓
このように、読み手にとってのメリットを入れることで応募数を増やすことができます。
次はデザイナー経験者の募集事例です。(マイナビ転職の事例)
この事例では、求人広告の登録者にはデザイナー経験者があまりいないため、
事前に業界や仕事についてリサーチを行い、何がメリットになるか?を調べています。
また、弊社が支援した企業様と掲載が重なった他社様の比較となります。
最初に掲載時期が重なった他社様のキャッチコピーと応募数・PV数ですが…
キャッチコピー=世界に展開するゲーム開発に携わる!【デザインナー】に対して、
応募数が19名、PV数は1316、となりました。
キャッチコピー=スポーツ・エンタメ案件多数!【CGクリエーター】★未経験OK!に対して、
応募数が35名、PV数は3733、となりました。
キャッチコピー=デザインの最先端に携わる【映像制作(モーションデザイナー)】に対して、
応募数が14名、PV数は895、となりました。
次に、弊社の採用支援をした事例のご紹介をします。
最初にリサーチ結果として『残業が多いにも関わらず、給与は低い』
という不満が多く見られたことを参考に、
『残業代はすべて支給+賞与は年2回支給する』
というメリットを入れてキャッチコピーを作成しました。
その結果….
キャッチコピー:給与23万円〜!残業代全額支給+賞与年2回の【デザイナー】募集!
応募数は65名
PV数は2257
という結果になりました。
このように、意外性・インパクトをキャッチコピーに入れることで、
読み手の注意を引くことはできるかもしれません。
しかし、意外性・インパクト=応募数をする理由とはならずに、
応募が来ないという状況を作ってしまいます。
読み手に対するメリットを入れることが、
応募者を増やすことにつながりやすいと言うことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
求人広告のキャッチコピーへ…
・『ユニークさ』
・『インパクト』
・『意外性』
などの演出をして、読み手の注意を引くこと=応募が大幅に増える、ということはありません。
むしろ、採用を開始しても応募が来ない…という状況になってしまいます。
キャッチコピーを工夫して応募を増やすには、掲載する媒体の登録者の特徴から、
どんなメリットを提示することで《相手が応募をしたい!》と思ってくれるか、を考えることが一番の近道です。
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